結婚指輪選びにおいて、近年もっとも注目を集めているキーワードのひとつが「和モダン」です。一生に一度の指輪だからこそ、どこにでもあるようなデザインではなく、自分たちらしい個性や温もりを表現したい。そんな願いを持つカップルに選ばれているのが、日本の伝統技法「木目金(もくめがね)」を用いた木目模様の指輪です。
金属でありながら、まるで本物の木のような柔らかな表情を持つこの指輪には、どのような魅力が隠されているのでしょうか。今回は、LiiNA代表でウエディングプランナーの金子さんに、プロの視点からその奥深い世界をたっぷり語っていただきました。
日本の伝統技術が織りなす「世界にひとつ」の美しさ
LiiNA編集部:金子さん、本日はよろしくお願いします。最近、指輪の相談を受ける中で「木目模様」に興味を持つおふたりが増えていると聞きました。
金子:よろしくお願いします。そうですね、以前に比べて「人とは違うもの」を求める方が増えています。特に木目模様の結婚指輪は、日本の江戸時代から続く伝統技法がベースになっていることもあり、その歴史的背景や職人技に惹かれる方が多い印象です。
LiiNA編集部:木目模様というのは、どのようにして作られているのでしょうか。
金子:色の異なる複数の金属、たとえばプラチナや18金のゴールドなどを何層にも積み重ねて、叩いたり、ねじったり、彫ったりすることで模様を生み出します。金属の層が地層のように重なり、それが加工によって木目のような流線型として現れるんです。
LiiNA編集部:つまり、職人さんのさじ加減ひとつで模様が変わるということですか?
金子:その通りです。機械でプリントしたような均一な模様ではないので、世界にふたつとして同じ模様は存在しません。まさに、唯一無二の絆を誓う結婚指輪にぴったりの技術と言えますね。たとえば、1937年創業の老舗ブランドであるL&Co.(エルアンドコー)のように、確かな技術を持つ職人が在籍するブランドでは、こうした伝統的なクラフトマンシップを大切にした指輪作りが行われており、長く愛せる品質の高さが魅力です。
肌に馴染む色合いと和モダンの魅力
LiiNA編集部:木目模様というと、少し渋いイメージもありますが、日常のファッションには馴染むのでしょうか。
金子:実は、驚くほど馴染みが良いんです。一般的なプラチナだけの指輪はキラリとした強い光沢が特徴ですが、木目模様は複数の金属が混ざり合っているため、独特の落ち着いたマットな質感になります。これが日本人の肌の色にとても合うんですよ。
LiiNA編集部:たしかに、ギラギラしすぎないのは男性からも好まれそうですね。
金子:そうなんです。特に普段アクセサリーをつけない男性でも、木目模様の「道具」のような重厚感や自然な風合いには抵抗感がないという声をよく聞きます。また、カジュアルな装いやナチュラルな雰囲気がお好きなおふたりであれば、BLOOM(ブルーム)のような、私らしさを大切にするブランドで探してみるのも良いでしょう。日常に溶け込みつつ、ふとした瞬間に手元に見える木目の美しさは、日々の生活を少し豊かな気持ちにしてくれます。
おふたりで作り上げる「分かち合い」の体験
LiiNA編集部:デザイン以外に、木目模様の指輪が選ばれる特別な理由はありますか?
金子:制作過程にストーリー性を持たせられる点ですね。木目模様の指輪の中には、一本の太い木目金の輪を作り、それをおふたりの手でふたつに分かち合って、それぞれの指輪に仕上げるというスタイルがあります。
LiiNA編集部:もともと一つだったものを二人で分ける、ということですね。
金子:はい。その瞬間に生まれる「分かち合いの痕跡」をあえてデザインとして残すこともできます。もし、そういった体験そのものを大切にしたいのであれば、鎌倉彫金工房のような、自分たちの手で指輪を作る工房も人気です。自分たちで金属を打ち、模様のニュアンスにこだわって作る時間は、何物にも代えがたい結婚の思い出になります。
芸術的なこだわりを追求する方へ
LiiNA編集部:よりアート性の高いものや、色鮮やかな木目を求める場合はどうすれば良いでしょうか。
金子:金属の組み合わせによって、桜のような淡いピンク色や、白樺のようなシルバーホワイトなど、表現できる幅は非常に広いです。個性を最大限に発揮したいなら、宝石や素材の持つ力を大切にするBizoux(ビズー)のようなブランドをチェックしてみるのもおすすめです。木目模様という伝統的な技法に、さらに自分たちらしいスパイスを加えることで、一生飽きのこない芸術的な一本に出会えるかもしれません。
LiiNA編集部:素材選びだけでもワクワクしますね。
金子:そうですね。ただ、店舗が近くになかったり、忙しくてゆっくりお店を回れなかったりすることもありますよね。そんな時は、国内最大級のペアリング取り扱いを誇るFISS(フィス)のようなオンラインショップを活用するのも手です。豊富なデザインの中から、木目調のデザインや、アレルギーに配慮した素材などを比較検討できるので、効率的におふたりの理想に近いものを見つけられるはずです。
プランナーが教える、木目模様の指輪選びのポイント
LiiNA編集部:最後に、木目模様の指輪を検討しているおふたりにアドバイスをお願いします。
金子:木目模様の指輪は、時間とともに少しずつ表情を変えていきます。金属同士が馴染み、使い込むほどに深い味わいが出てくる。それは、おふたりが共に歩むこれからの歳月のようです。選ぶ際は、今の好みだけでなく「20年後、30年後の自分たちの手に馴染んでいるか」を想像してみてください。
LiiNA編集部:年を重ねた手にも似合うというのが、和モダンの良さですね。
金子:はい。また、模様が複雑な分、サイズ直しの対応範囲などはブランドによって異なります。購入時にはアフターメンテナンスについても詳しく聞いておくと安心ですよ。LiiNAでは、指輪選びはもちろん、その指輪を交換する最高の舞台である結婚式そのものを、おふたりのストーリーに合わせてプロデュースしています。指輪に込めたい想いがあるなら、ぜひそれを結婚式のコンセプトにも繋げていきましょう。
LiiNA編集部:技術やデザインだけでなく、その背景にある想いまで大切にしたいですね。金子さん、本日はありがとうございました。
金子:ありがとうございました。おふたりにとって、運命の一本が見つかることを心から願っています。
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