「入場や乾杯のシーンで、どんな曲をかければ盛り上がるのだろうか」 「人気のウエディングソングを調べてみたけれど、自分たちの選んだ落ち着いたレストランの雰囲気には合わない気がする」
結婚式の準備において、意外と花嫁様を悩ませるのが「BGM(音楽)」の選曲です。 一般的な結婚式場の披露宴では、「ここは泣かせるシーン」「ここは手拍子で盛り上げるシーン」と、進行表の1分1秒に合わせて感情をコントロールするためのドラマチックなBGMが求められます。
しかし、極上のフルコースと洗練された空間を味わう「レストラン」という舞台において、その「感情を煽るような大音量の音楽」は、時にゲストの心地よい会話や、お料理の繊細な味わいを邪魔するノイズになってしまうことがあります。
今回は、数々の洗練されたウエディングを手がけてきたLiiNA代表でありプランナーの金子に、LiiNAマガジン編集部がインタビューを行いました。 レストランという上質な空間に溶け込む音の選び方と、持ち込み無料だからこそ叶う「大人のための聴覚のスタイリング」について、深く紐解いていきます。
音楽で感情をコントロールしない。「空間のインテリア」としてのBGM
LiiNAマガジン編集部(以下、編集部): 本日はよろしくお願いします。レストランウェディングのBGMは、一般的な披露宴の選曲とは違う考え方が必要なのでしょうか。
LiiNA代表/ウエディングプランナー 金子(以下、金子): はい、根本的な役割がまったく異なります。 一般的な披露宴のBGMが、テレビ番組の「効果音」や「主題歌」のように、シーンを劇的に演出するためのものであるとすれば、レストランウェディングにおけるBGMは、美しい照明やアンティークの家具と同じ「空間のインテリア」の一部です。
編集部: インテリアの一部、ですか。それはとても新鮮な響きですね。
金子: たとえば、LiiNAでご案内している『銀座ハプスブルク』のような、重厚でクラシカルな洋館の空間で、最新のアップテンポなJ-POPを大音量で流してしまうと、どうしても空間の格調高さと音楽が喧嘩してしまい、ちぐはぐな印象を与えてしまいます。 お料理の繊細な香りや、大人の落ち着いたムードを引き立てるためには、音楽が「主役」になって主張しすぎるのは避けるべきなのです。
グラスの音と笑い声。レストランが持つ「環境音」という名曲
編集部: では、具体的にどのような音楽を選ぶのが正解なのでしょうか。
金子: 結論から言うと、ボーカル(歌声)が入っていない、あるいはボーカルが控えめな「ジャズ」「ボサノバ」「クラシックのピアノ曲」などが最も美しく空間に馴染みます。
なぜなら、レストランという空間には、すでに最高の音楽が流れているからです。 カトラリーがお皿に触れるかすかな音、ワインがグラスに注がれるトクトクという音。厨房から微かに漏れ聞こえるお肉が焼けるシズル音。そして何より、ゲスト同士が「美味しいね」と笑い合う、温かな声です。
編集部: たしかに、高級なレストランに行くと、音楽よりもそうした「心地よい環境音」の方が耳に残りますね。
金子: そうなんです。BGMの役割は、その心地よい環境音の「背景」に徹し、無音の緊張感を和らげることだけです。 「入場だから」「手紙を読むから」と、無理に曲調をコロコロ変える必要すらありません。おふたりが好きな上質なジャズのプレイリストを、ただ静かに、空間の隅々にまで行き渡るような控えめなボリュームで流し続ける。それだけで、空間は十分に満たされ、大人の色気を帯びてきます。
持ち込み無料だから叶う。プロの生演奏という究極の贅沢
編集部: 音楽の流し方について、LiiNAのプロデュースならではの強みはありますか。
金子: LiiNAの「お持ち込み料完全無料」という仕組みは、聴覚のスタイリングにおいても圧倒的な自由をもたらします。 一般的な式場では、音響設備を使うだけで数万円の「音響オペレーター代」が必須になり、もしプロの演奏家を呼ぼうとすれば、式場の提携業者に高額な費用を支払わなければなりません。
しかし、LiiNAではそうした縛りが一切ありません。 おふたりが普段使っているSpotifyでお気に入りのプレイリストを作成し、それをそのまま流すことも自由です。また、その浮いた音響費用を使って、「プロのジャズピアニスト」や「ウッドベースのデュオ」を外部から手配し、歓談中に生演奏をしてもらうことも可能です。
編集部: 生演奏!それはゲストにとっても、最高のおもてなしになりますね。
金子: はい。録音された音源とは違い、生演奏は、その場の空気やゲストの会話のトーンに合わせて、奏者が音量やテンポを微調整してくれます。 美味しいフルコースをいただきながら、目の前で静かに奏でられる上質な音楽に耳を傾ける。マージンやルールに縛られないからこそ、予算を「生きた音楽の手触り」へとダイレクトに投資することができるのです。
音で空間をデザインする、大人の余白
編集部: 最後に、BGM選びに悩まれているおふたりへ、メッセージをお願いします。
金子: 「シーンごとに完璧な曲を選ばなければ」というプレッシャーは、どうか手放してください。 レストランウェディングにおいて、音楽はゲストの会話を邪魔しない「上質な脇役」であることが一番の正解です。
おふたりが休日の午後に、コーヒーやワインを飲みながらリラックスして聴いているような、心地よいプレイリスト。その自然体の音楽こそが、おふたりらしさを最も雄弁に語ってくれます。 視覚や味覚だけでなく、聴覚までもが満たされる完璧なレストラン空間を、私たちと一緒にデザインしていきましょう。
LiiNAがご提案する、空間と調和する大人の音楽選び
大音量で感情をコントロールする演出を手放し、会話と美食を引き立てる心地よいBGMを。 LiiNAでは、提携の音響業者の縛りや持ち込み料をなくし、おふたりの好きなプレイリストの再生からプロの生演奏の手配まで、自由で上質な聴覚のスタイリングをご提案しています。
音楽が美しく響き渡る、『銀座ハプスブルク』をはじめとする銀座エリアの厳選された名店のみをご案内。
「自分たちの雰囲気に合う音楽のジャンルがわからない」 「生演奏を取り入れたいけれど、どう手配すればいいか相談したい」 そのご希望を、まずはコンシェルジュデスクへお持ちください。 おふたりの好きな映画や休日の過ごし方をお伺いしながら、ハレの日の空間を最高に心地よく彩る音楽のアイデアを、ゆっくりと一緒に探していきましょう。