「結婚式の見積もりで、一番驚いたのがお花(装花)の金額だった」 「費用を抑えたいけれど、お花を減らして会場が寂しく、安っぽく見えてしまうのは絶対に避けたい」
結婚式の準備において、多くのおふたりが頭を悩ませるのが「装花」のボリュームと費用のバランスです。 専門式場やホテルの広大なバンケット(宴会場)では、空間の余白を埋めるために、メインテーブル(高砂)やゲストテーブルに大量のお花を飾る必要があります。しかし、数十万円という装花代が「本当に自分たちの美意識に合っているのか」と違和感を覚える大人世代のおふたりも少なくありません。
特に、上質なレストランを舞台に選んだ場合、その「お花で空間を埋める」というセオリーは、根本から変わってきます。 今回は、数々の洗練されたウエディングを手がけてきたLiiNA代表でありプランナーの金子に、LiiNAマガジン編集部がインタビューを行いました。 レストランウェディングだからこそ叶う「引き算の装花」と、決して安っぽくならない大人のための賢い予算の掛け方について紐解いていきます。
「高砂」の巨大な花は必要か。レストランが持つ距離感の魔法
LiiNAマガジン編集部(以下、編集部): 本日はよろしくお願いします。結婚式といえば、おふたりが座るメインテーブル(高砂)にお花をたっぷりと飾るイメージがありますが、費用を抑えるためにここを減らすのはアリなのでしょうか。
LiiNA代表/ウエディングプランナー 金子(以下、金子): はい、結論から言うと、レストランウェディングにおいては「高砂の巨大な装花」はそもそも必要ないケースがほとんどです。減らすというより、最初から「作らない」という選択肢ですね。
編集部: 作らない、ですか。それは少し思い切った選択に聞こえます。
金子: ホテルなどの広い会場では、遠くの席のゲストからも新郎新婦が華やかに見えるよう、巨大なフラワーアレンジメントが必須になります。しかし、レストランでの結婚式は、ゲストとの距離が手を伸ばせば届くほど近いのが特徴です。 その至近距離において、おふたりとゲストの間に大きな「お花の壁」がそびえ立っていると、せっかくの会話が遮られ、心理的な距離まで遠ざかってしまいます。
編集部: なるほど。物理的な壁を取り払うのですね。
金子: はい。ですからLiiNAでは、あえて一段高い高砂を作らず、ゲストと同じ目線のテーブル(晩餐会のような長い流しテーブルや、丸テーブル)に、おふたりも自然に混ざって座るスタイルをよくご提案します。 大きなアレンジメントの代わりに、おふたりの手元に上質なグリーンや一輪の美しいお花をそっと添えるだけ。それだけで、会話が弾む温かな空間が完成し、結果として数十万円単位の大きな「節約」にも繋がるのです。
空間そのものが美しいからこそ活きる「引き算の美学」
編集部: お花を減らすことで、会場が寂しく見えたり、安っぽく見えたりする心配はないのでしょうか。
金子: 何もない殺風景な会議室であれば、お花で隠さなければ寂しく見えてしまうでしょう。しかし、私たちがご案内しているのは、日々一流のVIPをおもてなししている「完成されたレストランの空間」です。
『銀座ハプスブルク』の重厚なアンティークの調度品や美しいシャンデリア。『Ginza ONO Gratia』の洗練されたモダンな照明。 こうした本物の空間には、すでに圧倒的な「美しさ」と「格」が備わっています。空間そのものが美術品のように完成されているため、無理にお花を足し算して空間を塗りつぶしてしまうのは、かえって野暮になってしまいます。
編集部: 「節約」のために減らすのではなく、空間を活かすための「引き算」なのですね。
金子: その通りです。過剰な装飾を削ぎ落とし、本当に美しい小瓶に、季節の枝物をシンプルに生ける。あるいは、キャンドルの灯りを効果的に使う。 余白を残すことで、おふたりの大人の余裕と凛とした美意識が際立ちます。これは、本物の素材で構成されたレストランだからこそ成立する、極上のスタイリングです。
持ち込み無料だから叶う。浮いた予算を「記憶の手触り」へシフトする
編集部: 一般的な結婚式場の装花は非常に高額ですが、LiiNAのプロデュースではどうなのでしょうか。
金子: 式場の提携フラワーショップに依頼すると、高額なマージン(紹介手数料)が含まれているため、少しお花にこだわっただけで費用が跳ね上がってしまいます。 しかし、LiiNAは「お持ち込み料が完全無料」です。おふたりが日頃から通っているセンスの良い街のお花屋さんに依頼して持ち込むことも自由ですし、マージンの乗った高額な装花パックを強制されることもありません。
編集部: 自分たちの予算に合わせて、本当に好きなフローリストにお願いできるのですね。
金子: はい。そして最もお伝えしたいのは、装花で賢く引き算をして浮いた予算の「美しい使い道」です。
お花で空間を埋め尽くすのをやめた分、その予算を、ゲストが直接手で触れる「ペーパーアイテム」の紙質(上質なコットンペーパーや活版印刷)に投資する。あるいは、お食事と一緒に楽しむワインを、すべてヴィンテージものにアップグレードする。 数日で枯れてしまう「飾るためのもの」ではなく、ゲストの舌や触覚、そして「記憶に残るもの」へ予算をシフトさせるのです。
編集部: それが、LiiNAの考える大人のための賢い節約術なのですね。
金子: はい。我慢して削るのではなく、お金をかけるべき「本質」を見極めること。提携の縛りがないからこそ、そんな賢く美しい選択が叶うのです。
編集部: 最後に、装花のボリュームや費用に悩まれているおふたりへ、メッセージをお願いします。
金子: 「結婚式だから、お花でいっぱいにしなければならない」というルールは、どこにもありません。 おふたりが一番リラックスできて、大切なゲストの笑顔を一番近くで見られること。そして、本当に価値を感じるものにだけ投資すること。それが何よりの正解です。
過剰な装飾という壁を手放し、本物の空間の余白を楽しむ。 そんな、気取らず、それでいてこの上なく贅沢な大人のハレの日を、私たちと一緒に創り上げていきましょう。
LiiNAがご提案する、引き算の美学が息づくテーブルコーディネート
ゲストとの距離を遮る巨大な「高砂」を手放し、本物の空間の美しさを活かした賢い予算の使い方。 LiiNAでは、提携のフラワーショップの縛りやマージンをなくし、おふたりの美意識に本当に必要なものだけを選ぶ、洗練されたコーディネートをご提案しています。
お花で隠す必要のない、空間そのものが美しい銀座エリアの厳選された名店のみをご案内。
「装花代を抑えたいけれど、安っぽくならないか不安」 「自分たちらしい、シンプルなテーブルコーディネートを相談したい」 そのご希望を、まずはコンシェルジュデスクへお持ちください。 おふたりの空気感にぴったりの、無理のない自然体で美しい空間づくりを、温かいお茶を飲みながらゆっくりと一緒にデッサンしていきましょう。