結婚式に列席してくださったゲストへ、感謝の気持ちを込めて贈る「引き出物」。 大切な人たちが自宅に帰り、ふと袋を開けたときに「ふたりらしいね」「素敵なものをもらったね」と微笑んでくれるような、心温まるギフトを選びたいと願うのは当然のことです。
しかし、いざ結婚式場での打ち合わせが始まり、分厚いカタログを渡されると、多くの花嫁様が言葉にならない違和感を覚えます。 「どれも似たようなお皿やタオルばかりで、本当に贈りたいと思えるものがない」 「自分が普段愛用している、あのお店の焼き菓子をどうしても入れたいのに、持ち込み料がかかってしまう」
一生に一度の贈り物だからこそ、自分たちの美意識に妥協したくない。 今回は、数々の洗練されたウエディングを手がけてきたLiiNA代表でありプランナーの金子に、LiiNAマガジン編集部がインタビューを行いました。 レストランウェディングにおける引き出物選びのリアルと、「持ち込み無料」だからこそ辿り着ける、本質的なギフトの贈り方について静かに紐解いていきます。
カタログから選ぶ窮屈さ。「引き出物」の不自由な現実
LiiNAマガジン編集部(以下、編集部): 本日はよろしくお願いします。引き出物選びについて、「カタログの中に贈りたいものがない」と悩まれるおふたりは多いのでしょうか。
LiiNA代表/ウエディングプランナー 金子(以下、金子): はい、非常に多いです。お料理やドレスにはこだわるおふたりでも、引き出物に関しては「会場が提携している数社のカタログの中から選ぶのが当たり前」という業界のルールに、無意識のうちに従わざるを得ない状況があります。
編集部: 提携先から選ぶことが、なぜ窮屈さを生むのでしょうか。
金子: 一番の理由は、そこにおふたりの「顔」が見えないからです。 カタログに並んでいるのは、無難で誰にでも受け入れられやすい、いわゆる「定番品」が中心です。もちろんそれも一つの正解ですが、日々の暮らしの中で本当に心地よいものを選び取ってきた大人世代のおふたりにとっては、「自分たちらしさ」や「本当に良いと思うものをお裾分けしたい」という熱量と、少し温度差が出てしまうのです。
編集部: たしかに、休日に通っているお気に入りのコーヒー豆や、ずっと愛用している手触りの良いリネンなど、ふたりの生活の延長線上にあるものを贈りたいという想いは自然なことですね。
金子: はい。しかし、もしそのコーヒー豆を引き出物にしたいと式場に相談すると、「外部からの持ち込みになるため、1点につき数百円(あるいは数千円)の持ち込み料がかかります」と言われてしまうことがほとんどです。
マージンを手放し、純粋な「ありがとう」をギフトに込める
編集部: 引き出物の持ち込み料は、予算を大きく圧迫してしまいますね。
金子: そうなんです。本来、おふたりがゲストのために用意したご予算は、1円残らず「ギフトの価値」として還元されるべきです。 しかし、持ち込み料や、提携店を通すことで発生する見えないマージン(紹介手数料)のせいで、「本当は5,000円の価値があるものを贈りたかったのに、マージンが引かれるから、実質3,000円程度の品物になってしまう」ということが、ウエディング業界では日常的に起きています。
編集部: LiiNAのプロデュースが「持ち込み料完全無料」であることは、引き出物選びにおいても非常に大きな意味を持つのですね。
金子: おっしゃる通りです。LiiNAでは、引き出物も、引き菓子も、お渡しするためのペーパーバッグに至るまで、すべてお持ち込み料はいただきません。 不要なマージンをすべて削ぎ落とすことで、おふたりの予算は純粋に「ありがとうの気持ち」として、ゲストの手元へ真っ直ぐに届くのです。
「ふたりらしい手触り」を自由に編み上げる楽しさ
編集部: 持ち込みが自由になると、引き出物の選び方はどのように変わるのでしょうか。
金子: 選ぶという「作業」から、ふたりのストーリーを編み上げる「豊かな時間」へと変わります。
たとえば、ご親族には、おふたりが普段から愛用している上質な今治タオルと、職人が手作りした木箱入りのカトラリーを贈る。 ご友人には、それぞれの方の顔を思い浮かべながら、おふたりが休日に通い詰めている小さな焼き菓子専門店のカヌレと、お気に入りのロースターで焙煎されたドリップコーヒーのセットを贈る。
編集部: まるで、親しい友人を自宅に招いた時の手土産のようですね。
金子: まさにその感覚です。カタログの番号を選ぶのではなく、おふたりが一つひとつのお店のストーリーに共感し、自分たちの足で探し、手で触れて選んだもの。 その「ふたりの手触り」が宿ったギフトは、紙袋を受け取った瞬間の重みや、自宅でリボンを解く瞬間の高揚感を通して、ゲストの記憶に深く、そして温かく刻まれます。
レストランの空間と調和する、洗練されたギフトの佇まい
編集部: レストランウエディングの空間と、こだわりの引き出物の相性はいかがでしょうか。
金子: とても素晴らしい相乗効果を生みます。 『銀座ハプスブルク』のような歴史ある洋館や、『Ginza ONO Gratia』のようなモダンなダイニング。そうした洗練された空間の各テーブルに、おふたりが選び抜いた美しいパッケージの引き出物がそっと置かれている情景を想像してみてください。
過剰な装花でテーブルを埋め尽くさなくても、そのギフトの佇まいそのものが、上質なレストランの空間に溶け込み、美しい一つの絵を完成させてくれるのです。
編集部: お料理から引き出物まで、すべてがおふたりの一貫した美意識で貫かれるのですね。最後に、引き出物選びに迷われているおふたりへ、メッセージをお願いします。
金子: 引き出物は、結婚式という特別な一日が終わった後も、ゲストの日常の中で「おふたりの存在」を思い出してもらうための、大切な架け橋です。
「カタログから選ばなければならない」という思い込みや、持ち込み料という不自由な制限は、どうか手放してください。 おふたりが心から「これを使ってほしい」「これを食べてほしい」と思えるものを、妥協なく選ぶこと。それこそが、ゲストにとって何より嬉しいおもてなしの形です。
もし、「こんなものを贈りたい」という小さなアイデアがあるなら。 まずはその想いを、そのまま私たちにお聞かせください。おふたりの美意識が隅々まで呼吸する、自由で温かいギフト選びを、一緒に叶えていきましょう。
LiiNAがご提案する、自由で美しいギフト選び
「カタログの中に、本当に贈りたいものがない」 その違和感を、プロの審美眼と「持ち込み無料」の自由なスタイルで、最高のおもてなしへと変えていきます。
不要なマージンを削ぎ落とし、おふたりの予算を本質的なギフトの価値へと純粋に還元する、妥協のない大人のための結婚式。 『銀座ハプスブルク』をはじめとする、お料理も空間も一流のレストランでのウエディングをご提案いたします。
「大好きなあのお店の焼き菓子を引き出物にしたい」 そんな日常の延長線上にあるお話を、まずはコンシェルジュデスクでゆっくりとお聞かせください。 おふたりとゲストの絆を深める、世界で一つのギフト選びを、一緒に探していきましょう。