「結婚式といえば、ケーキ入刀があって、友人たちの余興があって、両親への手紙があって……」 そんな一般的な披露宴のスケジュールを思い浮かべたとき、どこか「自分たちには合わないかもしれない」と立ち止まるおふたりがいます。

次から次へと用意されたプログラムをこなすことに追われ、せっかくの美味しい料理もゆっくりと味わえない。ゲストと話す時間もほとんどなく、気づけばお開きを迎えている。 そんな「イベントを消化するような一日」ではなく、もっとシンプルに、大切な人たちと美味しい食事を囲み、ゆっくりと会話を交わす時間にしたい。

レストランウェディングを選ぶ大人世代の多くが、そうした「何もしない贅沢」を求めています。 しかし、いざ「演出をなくす」と決めたとき、今度は「では、2時間半もの間、どうやって時間を過ごせばいいのだろう?」「本当に間が持つのだろうか?」というリアルな不安が頭をよぎるものです。

今回は、数々の洗練されたウエディングを手がけてきたLiiNA代表でありプランナーの金子に、LiiNAマガジン編集部がインタビューを行いました。 過剰な演出をすべて引き算した、美食と会話だけが主役になる「大人のレストランウェディングの進行表」について、具体的な時間の流れとともに静かに紐解いていきます。

「イベント」を手放す勇気。おもてなしの主役は何か?

LiiNAマガジン編集部(以下、編集部): 本日はよろしくお願いします。レストランウェディングを検討されているおふたりから、「演出を減らしたいけれど、間が持つか不安です」というご相談は多いのでしょうか。

LiiNA代表/ウエディングプランナー 金子(以下、金子): はい、とてもよくいただきます。「アットホームにしたい」「美味しい料理を楽しんでほしい」というご希望の裏で、「でも、本当に何もしなくて大丈夫なの?」と、皆さま一度は立ち止まられます。

編集部: やはり、これまでの結婚式で「プログラムがぎっしり詰まっているのが当たり前」というイメージがあるからですよね。

金子: その通りです。だからこそ私は、「おもてなしの主役は何か」を一度おふたりと整理するようにしています。 もし、エンターテインメントとしてのショーを見せたいのであれば、演出は必要です。しかし、おふたりがゲストに一番届けたいものが「美味しいお料理」と「ゆっくり会話を交わす時間」であるならば、イベントはむしろその邪魔になってしまいます。

編集部: お料理と会話に集中するための「余白」が必要だということですね。

金子: はい。たとえば、ご自身が本当に美味しいレストランへ食事に行ったときのことを想像してみてください。その2時間半の間に、マジックショーやスピーチがなくても、決して「間が持たない」なんてことはありませんよね。 運ばれてくるお皿の美しさに目を奪われ、芳醇なソースの薫りに感嘆し、お酒を傾けながら目の前の人と語り合う。それだけで、あっという間に時間は過ぎていくはずです。

レストランウェディングにおいては、その「日常の上質な食事の風景」を、そのまま結婚式の進行表に落とし込むことが、最も美しく、最も贅沢な時間の使い方なのです。

美食と会話が主役になる。大人の進行表(タイムスケジュール)

編集部: では、実際にイベントを詰め込まない「大人のレストランウェディングの進行」は、どのような流れになるのでしょうか。

金子: 一例として、挙式を行わず、純粋にお食事を楽しむパーティー(約2時間半)のタイムスケジュールをご紹介します。

【大人のレストランウェディング 進行例】

  • 11:30 【開場・ウェルカムドリンク】 ゲストの皆様が会場に到着されます。 ここでのポイントは、おふたりが隠れて待機するのではなく、最初からエントランスでお出迎えをすることです。ウェルカムドリンクを片手に、「今日は来てくれてありがとう」と一人ひとりの目を見てご挨拶を交わす。このリラックスした30分間が、パーティーの温かい空気を作ります。
  • 12:00 【開宴・ウェルカムスピーチと乾杯】 皆様が席に着かれたら、おふたりから手短な歓迎の言葉を述べます。長々とした主賓の挨拶は設けず、そのままおふたりの発声でスマートに乾杯へ。グラスが重なり合う澄んだ音が、開宴の合図です。
  • 12:15 【歓談とお食事(前半)】 ここからが主役の時間です。厨房から、計算された最高の温度で前菜が運ばれてきます。 おふたりは高砂(メインテーブル)に固定されるのではなく、グラスを持ってゲストのテーブルへ自由に足を運びます。美味しいお料理をきっかけに、自然と会話の花が咲きます。
  • 13:15 【お色直し(※中座しない場合は引き続き歓談)】 もし衣装を変える場合は、ここで約30分ほど中座します。 しかし、ゲストとの時間を削りたくないというおふたりには、ドレスは着替えず、ヘアスタイルやリップの色、アクセサリーだけを5分で変える「引き算のお色直し」をおすすめしています。おふたりが不在の時間を極力なくすことで、歓談の熱を冷ますことがありません。
  • 13:30 【歓談とお食事(後半)】 メインのお肉料理や、彩り豊かなデザートが運ばれてきます。 お酒も進み、ご家族やご友人がおふたりの席へ代わる代わるやってきて、リラックスした表情で写真を撮り合う。無理にイベントを入れないからこそ生まれる、最も豊かで和やかな時間です。
  • 14:20 【結びの挨拶】 パーティーの終盤。花束贈呈やご両親への手紙の朗読など、どうしても伝えたい感謝の気持ちがあれば、この時間を使って静かに伝えます。もし手紙を読むのが気恥ずかしい場合は、新郎新婦おふたりから、ゲスト全員に向けた結びの感謝の言葉(謝辞)を述べるだけでも、十分に美しく場が締まります。
  • 14:30 【お開き・お見送り】 おふたりがエントランスに立ち、こだわりの引き出物やプチギフトを手渡ししながら、ゲストの皆様を笑顔でお見送りします。

「何もしない」を極上の体験に変える、一流の空間という器

編集部: このスケジュールを見ると、本当に「食事と歓談」を中心に時間がゆったりと流れていることがわかります。

金子: はい。ただ、この「何もしない進行」を美しく成立させるためには、絶対に妥協してはいけない条件があります。 それは、「空間そのものの持つ力」と「お料理の圧倒的な美味しさ」、そして「サービスマンの洗練された身のこなし」です。

編集部: 器であるレストランが、すべての時間を支えているのですね。

金子: その通りです。イベントという「ごまかし」が効かない分、ゲストの意識はすべて、空間の居心地の良さと、目の前のお料理へと向かいます。

だからこそLiiNAでは、銀座の歴史ある『銀座ハプスブルク』や、モダンで洗練された『Ginza ONO Gratia』など、空間もお料理もサービスも、すべてが一流である名店だけを厳選してご案内しています。 窓から差し込む自然光の移ろい、無垢材のテーブルの手触り、絶妙なタイミングでワインを注いでくれるサービスマン。それらすべてが、イベントの代わりとなる「極上のエンターテインメント」として、ゲストの記憶に深く刻まれるのです。

編集部: 最後に、進行や演出について迷われているおふたりへ、メッセージをお願いします。

金子: 結婚式だからといって、無理に特別な何かを演じる必要はありません。 おふたりが本当に大切にしたい方々と、美味しいお料理を囲み、同じ時間を共有する。ただそれだけで、ハレの日は十分に、そしてどこまでも美しく成立します。

「何もしない」という余白は、ゲストの笑顔を一番近くで見つめるための、何よりも贅沢なプレゼントです。 どうかご不安を手放して、おふたりらしい、静かで温かな一日を描いてみてください。私たちが、その極上の時間を支える完璧な舞台をご用意してお待ちしております。

LiiNAがご提案する、時間を贅沢に味わう大人のレストランウエディング

「何もしない」を、極上のおもてなしに変える。 LiiNAでは、過剰な演出やイベントを引き算し、本物の美食とゲストとの会話にすべての時間を注ぐ、妥協のない大人のための結婚式をご提案しています。

余白の時間を美しく支える、『銀座ハプスブルク』をはじめとする銀座エリアの厳選された名店のみをご案内。

「イベントをなくして、間が持つのか不安」 「自分たちに合った当日の過ごし方が知りたい」 そのご不安な気持ちを、まずはそのままコンシェルジュデスクへお持ちください。 おふたりとゲストにとって、一番心地よい時間の流れを、温かいお茶を飲みながらゆっくりと一緒に見つけていきましょう。