大切な人たちだけを招き、本当に美味しい食事と会話をゆっくりと楽しみたい。 そんな想いから、「家族のみ」の少人数で執り行うレストランウエディングを選ぶ大人のカップルが増えています。
しかし、いざ準備を始めようとすると、多くの方がひとつの大きな不安に直面します。 「派手な演出や余興がないと、途中で間が持たないのではないか」 「無言の時間ができて、家族に退屈な思いをさせてしまうのではないか」
華やかなスポットライトも、賑やかな友人のスピーチもない、静かなハレの日。 今回は、数々の少人数ウエディングを手がけてきたLiiNAの代表でありプランナーの金子に、LiiNAマガジン編集部がインタビューを行いました。 「間が持たない」という不安を手放し、家族のみのレストランウエディングだからこそ描ける、心地よく温かな「余白」のつくり方について、静かに紐解いていきます。
家族のみのレストランウエディングにつきまとう、「間が持たない」という不安
LiiNAマガジン編集部(以下、編集部): 本日はよろしくお願いします。最近、ご家族やごく親しい親族のみで結婚式を挙げたいというご相談が増えていると伺いました。
LiiNA代表/ウエディングプランナー 金子(以下、金子): はい、とても増えています。何十人ものゲストを呼んで盛大に行うよりも、自分たちらしい等身大の時間を過ごしたい、という価値観を持つ方が多くなりました。特に、お料理の質や空間の雰囲気にこだわる大人世代の方々から、「家族のみのレストランウエディング」をご希望される声は年々高まっています。
編集部: 一方で、少人数ならではの悩みもあるとお聞きします。
金子: 一番多いのが、「間が持たないのではないか」という不安です。 これまでの一般的な結婚式といえば、主賓の挨拶があり、ケーキ入刀があり、お色直しで中座をして、友人の余興や映像の演出が続く……というように、分刻みのプログラムがぎっしりと詰め込まれているのが当たり前でした。
編集部: たしかに、ゲストとして参列した結婚式を思い返すと、常に何かのイベントが行われていて、慌ただしく時間が過ぎていく印象があります。
金子: そうした「演出で場を埋める」というウエディングの形を見慣れているからこそ、ご家族だけの10名〜20名規模のお食事会を想像したときに、「何もイベントがないと、無言の時間ができて気まずいのでは」と心配されてしまうのです。 「何かゲームをした方がいいでしょうか」「司会者を立てて場を回してもらうべきですか」といったご相談をいただくことも少なくありません。
演出を詰め込まない。美食と会話が主役になる「大人の余白」
編集部: そうした不安に対して、金子さんはどのようにお答えしているのでしょうか。
金子: 「無理に演出を詰め込む必要は、まったくありません」と、はっきりお伝えしています。 むしろ、何もない「余白」の時間こそが、家族のみの結婚式における最大の贅沢であり、最高のおもてなしになるのです。
編集部: 何もないことが、おもてなしになる、ですか。
金子: はい。たとえば、ご家族で少し良いレストランへお祝いのディナーに出かけたときのことを想像してみてください。そのとき、進行表や余興がなくても、決して「間が持たない」なんてことはありませんよね。 運ばれてきた美しい前菜に目を細め、「美味しいね」と微笑み合う。昔の思い出話に花を咲かせ、お酒を注ぎ合いながら、ゆっくりと時間をかけてコース料理を味わう。
編集部: たしかに、日常の延長にある上質な食事の席では、無理に場を盛り上げようとする必要はありませんね。
金子: レストランウエディングの主役は、何より「お料理」です。 厨房から漂う芳醇なソースの薫り、お皿の美しい盛り付け、旬の食材が持つ繊細な手触りと温度。それらが絶妙なタイミングでテーブルに運ばれてくること自体が、もっとも豊かで、誰もが自然と笑顔になる極上のエンターテインメントなのです。
「間が持たない」と焦ってスピーチや映像を詰め込んでしまうと、せっかくの温かいお料理が冷めてしまったり、ご家族同士の会話の腰を折ってしまったりすることにもなりかねません。
レストランという空間が、家族の距離をそっと近づける
編集部: お料理そのものが場を繋いでくれるからこそ、会場選びが非常に重要になってきますね。
金子: おっしゃる通りです。ご家族だけの少人数ウエディングを成功させる鍵は、「お料理の圧倒的な美味しさ」と、もうひとつは「空間のサイズ感」です。
編集部: 空間のサイズ感、ですか。
金子: ホテルのような何百人も入る大きな宴会場をパーテーションで区切っただけの空間に、ご家族10名で座ると、どうしても物理的な「広すぎる隙間」が生まれてしまい、それが心理的な「間延び感」に繋がってしまいます。
だからこそ、LiiNAでは、少人数にふさわしい「上質な個室」や「適度な広さのダイニング」を持つレストランをご案内しています。 たとえば、銀座の歴史ある洋館を思わせる重厚なレストランや、自然光がたっぷりと差し込むモダンなダイニング。窓から見える丸の内の景色や、アンティークの調度品。そうした完成された美しい空間が、ご家族を優しく包み込んでくれます。
編集部: 大きすぎる空間の違和感がなくなるのですね。高砂(新郎新婦のメインテーブル)なども作らないことが多いのでしょうか。
金子: はい、ご家族のみの場合は、あえて高砂を作らず、皆様と同じひとつの長いテーブル(晩餐会スタイル)でお食事をされることをおすすめしています。 物理的な段差や距離をなくすことで、おふたりは「見世物」になる緊張感から解放されます。グラスが重なる澄んだ音を聞きながら、ご両親とお酒を注ぎ合い、同じ目線でゆっくりと会話を交わすことができるのです。
「何もしない」という、もっとも贅沢で美しい時間
編集部: LiiNAのレストランウエディングは「お持ち込み無料」ですが、ご家族婚の場合、ドレスなどのアイテム選びにはどのような影響がありますか?
金子: ご家族と近い距離で過ごすからこそ、アイテムの「手触り」や「ディテール」がとても大切になってきます。 遠くから見ることを前提とした派手なスパンコールのドレスよりも、間近で見たときに美しい、繊細なリバーレースのドレスや、上質なシルクのとろみ感のあるドレス。 LiiNAではお持ち込み料が一切かかりませんので、そうした本当に質の良い、おふたりの美意識にぴったりと合うアイテムを妥協なく選んでいただけます。
お料理の美味しさ、空間の心地よさ、そして纏うものの美しさ。その本質的な部分さえしっかりと整えておけば、あとは何もいりません。
編集部: 最後に、「間が持たないのでは」と迷われているおふたりへ、メッセージをお願いします。
金子: 結婚式だからといって、無理に「特別なこと」を演じる必要はありません。 普段の生活のなかで、おふたりが「美味しい」「心地よい」と感じるものを、大切なご家族にそのままお裾分けする。ただそれだけで、ハレの日は十分に成立します。
「何もしない」という余白の時間は、ご家族おひとりおひとりの表情をしっかりと見つめ、これまでの感謝を自分の言葉で伝えるための、何よりも贅沢で美しい時間です。 どうかご不安を手放して、おふたりらしい、静かで温かな一日を描いてみてください。
LiiNAがご提案する、家族のみの自由なレストランウエディング
「間が持たないのでは」という不安を、「心地よい余白」へと変える。 LiiNAでは、過剰な演出や持ち込み料の制限を手放し、本物の美食と洗練された空間で叶える、大人のための家族婚をご提案しています。
おふたりとご家族の空気感に寄り添う、銀座エリアをはじめとした上質なレストランの個室や、貸切ダイニングをご案内いたします。
「身内だけで、美味しいものをゆっくり食べる時間にしたい」 そんなシンプルな想いだけで十分です。 まずは、おふたりが思い描く「心地よい時間」について、コンシェルジュデスクでゆっくりとお話ししませんか。