晴れやかな衣装を纏い、心から大切に想う人たちだけを招いて過ごす特別な一日。 しかし、いざ結婚式場に足を踏み入れると、ロビーで別の花嫁とすれ違ったり、次の組が控えているからと分刻みのスケジュールで急かされたりと、ふとした瞬間に「作られた非日常」の現実に引き戻されてしまうことがあります。
自分たちのゲスト以外は誰もいない、静かでゆったりとした時間が流れる場所で、心ゆくまでおもてなしをしたい。 そんな大人の美意識を持つおふたりが辿り着くひとつの答えが、「レストランを貸切にする結婚式」です。
今回は、数々の上質なウエディングを手がけてきたLiiNA代表でありプランナーの金子に、LiiNAマガジン編集部がインタビューを行いました。 扉を開けた瞬間の香りから、テーブルに落ちる自然光の揺らぎまで。一つの空間を貸切にするからこそ叶う、ふたりの美意識が隅々まで呼吸する贅沢な時間のつくり方について、静かに紐解いていきます。
別の花嫁とすれ違わない。時間と空間の「主導権」を取り戻す
LiiNAマガジン編集部(以下、編集部): 本日はよろしくお願いします。最近、ホテルや大型の専門式場ではなく、「レストランを貸切にして結婚式をしたい」というご要望が増えているそうですね。
LiiNA代表/ウエディングプランナー 金子(以下、金子): はい。特に、結婚式というイベントの「型」に違和感を覚え、もっと本質的なゲストとのお時間を大切にしたいと考える大人世代のおふたりから、貸切でのレストランウエディングをご希望される声がとても多くなっています。
編集部: 大型の会場で行う結婚式と、レストランを貸切にする結婚式。一番の違いはどこにあるのでしょうか。
金子: 最大の価値は、時間と空間の「主導権」をおふたりが持てることです。 多くの結婚式場では、一日に何組ものご結婚式が同時進行で行われます。エントランスや待合室には他のご両家が混在し、廊下を歩けば別の花嫁様とすれ違う。そして何より、「次のご両家が控えているので、何時何分には必ず退室してください」という、見えない時計の針に常に追われ続けることになります。
編集部: たしかに、お開きのあとに余韻に浸る間もなく、足早に会場を後にした経験は誰にでもあるかもしれません。
金子: レストランを貸切にするということは、その建物のエントランスの扉を開けてから、最後にお見送りをして扉を閉めるまで、その空間には「おふたりと、おふたりの大切なゲスト」しか存在しないということです。 誰に急かされることもなく、他の誰かの目を気にすることもない。まるでおふたりのご自宅に大切な方々をお招きしたかのような、圧倒的な安心感と自由な余白がそこに生まれます。
エントランスの香りから、お化粧室の音楽まで。空間をデザインする楽しみ
編集部: 空間をまるごと貸切にできるからこそ、おふたりのこだわりを反映できる部分も多そうですね。
金子: おっしゃる通りです。私はよく、貸切のレストランを「上質で無垢なキャンバス」に例えます。 大型の式場のように、あらかじめ決められた装飾の枠にはめ込むのではなく、空間のすべてをおふたりの美意識で満たすことができるのです。
たとえば、ゲストが最初に足を踏み入れるエントランス。そこに、おふたりの好きな季節の枝物を無造作に生けてみる。あるいはお気に入りのアロマやキャンドルを密かに焚いておき、扉を開けた瞬間にふわりと香るように設える。 ゲストが少し席を立ったときに立ち寄るお化粧室に、おふたりが休日の朝に聴いている心地よいレコードの音楽を静かに流しておくこともできます。
編集部: 視覚だけでなく、香りや音といった「五感」のすべてを、自分たちでデザインできるのですね。
金子: はい。もちろん、すべてを自分たちでゼロから飾り立てる必要はありません。むしろ、何もしなくても美しいのが、私たちがご提案するレストランの強みです。
銀座の歴史を纏った重厚な洋館や、自然光がたっぷり入る洗練されたモダンなダイニング。そうしたレストランには、すでに美しい無垢材のテーブルがあり、磨き上げられたカトラリーがあり、計算された柔らかな光があります。 空間そのものが完成されているからこそ、おふたりはお気に入りのアイテムをほんの少し「添える」だけで、隅々まで美意識が呼吸する空間が完成するのです。
「持ち込み無料」だからこそ、貸切の空間がさらに活きる
編集部: LiiNAのプロデュースは「お持ち込み料が無料」であることが大きな特徴ですが、この「貸切の空間」と「持ち込み無料」は、非常に相性が良さそうですね。
金子: そうなんです。そこが最もお伝えしたいポイントでもあります。 せっかく美しいレストランを貸切にしても、「飾るお花は提携のお花屋さんから選んでください」「ドレスはこのリストから選んでください」という制限があれば、おふたりの美意識を空間の隅々まで行き渡らせることはできません。
編集部: 空間は自由なのに、中に入れるアイテムが不自由になってしまう、と。
金子: LiiNAでは、ドレスも、装花も、ペーパーアイテムも、お飲み物でさえも、お持ち込み料は一切いただきません。 たとえば、おふたりの思い出のワインをご自宅のセラーからお持ち込みいただき、乾杯酒として振る舞う。 あるいは、お母様が大切にされていたヴィンテージのレースをテーブルランナーとして使い、その上に、おふたりが活版印刷でオーダーした手触りの良いメニュー表をそっと置く。
指定業者の縛りや見えないマージンを手放し、おふたりが本当に心から美しいと感じるものだけを、この貸切の空間に持ち込んでいただきたいのです。
厨房を独占する。ゲストのための「究極の美食」というおもてなし
編集部: 空間とアイテムの自由さに加えて、レストランといえばやはり「お料理」が主役になるかと思います。
金子: レストランを貸切にする最大の恩恵は、実は「厨房」を独占できることにあります。 大型の会場では、同時に何百人分ものお料理をシステマチックに仕上げる必要がありますが、貸切のレストランでは、シェフやキッチンスタッフのすべての意識が、今日この日、おふたりのゲストだけに向かっています。
編集部: 一組のゲストのためだけに、厨房がフル稼働するのですね。
金子: はい。温かいお料理は、お皿の温度まで完璧に計算され、最も美味しい瞬間にゲストの目の前へ運ばれます。ソースの芳醇な薫りがダイニングいっぱいに広がり、カトラリーが触れ合う澄んだ音が響く。 これこそが、どんな派手な演出や映像にも勝る、最高のエンターテインメントであり、極上のおもてなしです。
編集部: 他の誰の目も気にせず、極上のお料理と、大切な人たちとの会話だけを純粋に楽しめる。本当に贅沢な時間の使い方ですね。
金子: 結婚式という一日は、誰かに見せるためのものではなく、おふたりがこれからの人生でずっと大切にしていきたい方々と、深く、静かに繋がり合うための時間です。 「レストランを貸切にする」という選択は、その繋がりを何にも邪魔させないという、とても美しく大人らしい決断だと私は思います。
もし、今の結婚式のあり方に少しでも窮屈さを感じているのなら。 おふたりの美意識が隅々まで呼吸する、自由で心地よい空間を、LiiNAと一緒に描いてみませんか。
LiiNAがご提案する、自由で美しい貸切レストランウエディング
「持ち込み無料」だからこそ叶う、妥協のない空間づくり。 LiiNAでは、銀座エリアをはじめとする歴史ある名店や、洗練されたダイニングを貸切にし、おふたりの美意識が息づく上質な結婚式をご提案しています。
他の誰にも邪魔されない、おふたりとゲストだけのプライベートな空間で、本物の美食を囲む静かなハレの日。 おふたりの空気感に最もふさわしいレストランを、元ドレススタイリストの視点を持つプランナーがご案内いたします。
まだ具体的なイメージが固まっていなくても構いません。 まずは、おふたりが「美しい」と感じるものや、大切にしたい時間の手触りについて、コンシェルジュデスクでゆっくりとお話ししませんか。